奈良:吉野:四寸岩山(しすんいわやま) 2005.04.28.木

6:30に家を出るつもりが・・・寝過ごした!5:30の目覚ましが聞こえなかった〜!5:50に目が覚めた!
でも、いつもなら韋駄天の如く用意をして出かけるのに、今日はグズグズ・・・
実は腰が引けている・・・変わった名前の山だし、見晴らしはいいようだし、同行してもらえるようなので「行くぞ!」と思ったが「健脚向き」と書かれてあったので、気後れしている。

6:30過ぎた・・・まあエエわあ。寝坊したし〜金剛山にでも行こうかな〜?

テーブルの上に今日のイベントの案内をコピーして置いてあったのだが「寝坊。金剛山に行きます」とメモして6:50やっと出発。

バスで最寄りの地下鉄の駅まで行くと「不発弾処理のため、○○時〜△△時までの間、本町は停止しないで通過」と表示が出ている。「またか」と思う。でもJRの大事故のあとだから不安になる。

近鉄:あべの橋には結構早くて、8:00に着く。今日のイベントも金剛山も、ここで乗り換えるのである。
「・・・!・・・うっそ〜!・・・」
吉野行きの特急が待っている。
すぐに窓口に走る。
「すみません!あの8:10発:吉野行きの特急、吉野には何時に着きます?」
「え〜と・・9:30です」

間に合うじゃん!・・・間に合うじゃん!・・・こうなったら行くしかない!

という事で吉野まで特急で行く事とあいなった。

9:30。吉野に着くと係の人が今日のコースの地図とバッジを配っている。
電車から降りてきたほぼ全員が受け取っている。
駅前には貸し切りのバスが待っていた。

マイクロバス3台。大型バス1台で出発!

「碧巌聳天」と書かれた石碑
ここまでバス。1時間以上かかった。途中崖崩れで通れなかったのでコースを変更したそうだ。ここは標高800mくらい
山上ケ岳   吉野山・四寸岩山 こういうのを見たら興奮しちゃう!
最初はのんびり車道を歩いていたが
山道になってから、かなり急だ。
黙々と登っていると近鉄の人が大声で
「元気出してや〜!」と・・・
「修験者は、こう言うて歩くんです
ざ〜んげ、ざんげ。ハイ!一緒に!」
「ざ〜んげ、ざんげ(懺悔)」(参加者)
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」
「ろっこんしょうじょう〜」(参加者)

・・・こんなん始めてだった・・・
そのうち後ろにいた3人組みが
「こんなん言うてたらバテるわ!」

喉は渇くし、疲れるし、で静か〜に。


急な山道が平坦になってきたら
こんなに素晴らしい景色が!
ここは割と標識が多く、
安心して進める山だ。

足摺の宿跡
中にはどなたかの座像があり、
手を合わせるようになっている
さてさて、もう〜ひと頑張り!
ここではトイレがないので、水は
飲まずに頂上まで行く事にする
何て言う花か知らないが、
あちこちに咲いていた
う〜〜う〜わあ〜〜!!
ん!もう最高!
ここが四寸岩山頂上!
そして!昼食!
四寸岩山:1235mの標識
さあ〜!出発!
朝、私と同じバスだった3人組みが、ここまでの間の急な坂道を抜けた頃に、しんがりを努める係の人と話していた。
標識には、お分かりの通り、山上ケ岳と吉野への方向を示すものくらいだ。
その標識を見るたびに
「私たち、ここから帰る」
「え?帰ってもバスはないですよ」
「そんでも来た道を歩けば、いつかは駅に着くやろ?それに吉野ってあるし」
「そりゃあそうですが、バスで1時間以上ですよ?どうせゴールまで行った方が早いですよ。吉野に行くけど、吉野も広いですよ」
「嫌や。こんな急な道とは思わんかった」
「・・・健脚向きってなかったですか?」
「あったけど・・・
こんなんとは思わんかった」

無謀な3人組みだなあ。
誰も気が付かんかったんかあ?
十分休憩の後、出発!

写真の方は全く違う方

急な坂道を、かなり歩く。
天気も良かったため、
道は乾いていたし、
滑るような事はなかった。
先日「山女」に鍛えられたせいか
楽に下りられた。

突然ここに出る。
写真の左の木立の中から出てくる

しばらく、この道を歩きます。
でもアスファルトなので疲れます
振り返って眺めると・・・
あの・・てっぺんにいたんだあ!
何度もいいますが・・・
こういう標識、どわあ〜い好き!


ここまでに、こんな標識が!
どこへでも下りられるという事は・・・どこからでも来れるって事ですよね。

この標識に貼ってあるシールは、まっすぐを指しているのに、みんな左の山道を選ぶ。もらった地図を見ると合流するように見えたので私もそちらへ。私の後ろから私よりひと回り上くらいの男性がついてくる。
しばらく行くと、前を行ってた方が「あの〜こっちじゃあないですよ。道はないです。私、花摘みに来たんです・・・」
ゲゲゲッ!そうだったのかあ!失礼!
それから、その男性と一緒に歩いた。今日はずっと一緒。途中でおじいさんも加わり、3人で行動した。
お二人ともベテランなので安心してついて行った。

むこうに、
かすかに見える尖った山が高見山
(だったと思う・・・が?)
後ろを振り返って・・・
こんな景色の中を歩くなら
アスファルトもまんざらではない。

今日は何しろ15kmになるため、
水を飲まないように
喉が渇けばアメをなめてしのいだ。
帰りの途中の駅で・・・
ジュースやお茶を飲んだ!飲んだ!
コースは左の道だが、このスグ上だからと登った。確かに三角点あり。でも見晴らしは全くない。 高さは858m・・・四寸岩山が1235m
400mくらい下りてきた事になる。
青根ガ峰を下りてきたら、さっきの道に合流する。そして、これは女人結界石
少し行くと「西行庵」への標識
2人とも行くというので私も・・・
でも今日は、ただでさえ14km+1kmの距離なのに大丈夫かなあ?
行く途中にある「西行の水」
西行が使っていたと言われる水。
(一緒だった)男性の側にある。
「奥千本苔清水」と書かれてある

西行庵まで結構・・距離があるんだよね・・・
西行が3年間住んだと言われるそうだ
でも、これを見たら納得!写真を引き伸ばすと柱がそれぞれ1本の木で形も曲がっていてもそのままに使われてあるのが分かる。とっても気に入った!
屋根は葺き替えたそうで以前は苔どころか木が生えていたという。

この右横にある階段を上って本線に合流する。
またまた更に「高城山」の展望台へ。
メッチャ急な坂だったが素晴らしい景色!龍門山(札所:粉河寺の近く)が見える

もうそろそろ本当に帰路につかないと・・・と思っていたら義経が隠れていたという「義経隠塔」の文字が
この奥・2〜3分の所にあるという。
「折角やから行く?」と聞かれ思わず
「いいえ!少しでも余力を残しておかないと帰れなくなります」

何しろ、ここからまだ谷向こうとも見える蔵王堂まで行って、そこから駅まで・・・
「花矢倉」
獅子尾坂のところにある展望台。眼下に上千本、中千本、蔵王堂を見下ろせて、遠く金剛、葛城、二上、竜門、高取の連山が眺望できます。義経の忠臣、佐藤忠信がこのあたりで頼朝勢の攻撃を防いだと伝えられている。
これは通り過ぎて見上げた写真
もうバテバテなのでカメラを向けるのも面倒くさい・・・

・・・と、このように・・・
14km+1kmに、ここに書いただけでも寄り道が何度か。
それ以外のも含めると・・・17〜8kmは歩いたと思うなあ・・・どうだろう?

蔵王堂の近くに、見事な庭園があるお寺?があったが私はNo!おじいさんは「折角だから見て行く」と別れる。

駅まで行けば4:37発だったかな?そんな時間の急行が着いていた。
男性は「下市口」(去年6度は行ったなあ。天川村:洞川温泉行きのバスが出ている駅)で下りた。

6:18だったかに、あべの橋駅に到着。ここで地下鉄に乗り換える。

1日中、アメをなめたりしながら水分をほとんどとらなかったので身体が干からびてしまった。
売店でC1000レモン・コーヒー牛乳を一気のみ。CCレモンを買い、チビチビ飲みながら地下鉄へ。

その地下鉄の中で、私は50年間で初めての光景を目撃!・・・

私の目の前に、爆睡中の若い女性が座っている。


居眠りしているのを「舟を漕ぐ」と言うが・・・嵐や台風・・・い〜や!ハリケーンの中で漕いでいるようだ。

普通の状態から一気に!本当にものすごい勢いで右隣の人の太もも近くまで一気に倒れかかる!
それは〜まさに!脳に異常があって突然倒れ込むようだ。
みんなビックリして・・・私は駆けつけようと腰を浮かせた。
その瞬間!・・・隣の人の太ももに当たる寸前に・・・
今度は一気に上昇!
・・・もとの普通の位置に・・・

すると、ジッとする間もなく、今度は一気に前方へ!急降下だ!
わ!今度こそ倒れた!と思った・・・こっちに転がってくるかと思った!
頭が自分の膝より下にいった途端に一気に上昇!
・・・もとの位置に・・・

次は左隣の人の太もも近くまで一気に倒れ込む!
当たる寸前に、逆噴射でもしたかのように!一気に上昇!急上昇!・・・・・

この一連の動作を凄い早さで延々と・・・
そして・・・駅に着く度、停止する・・・
・・・両隣の人は・・・たまったものではない・・・でも〜のいてしまうわけにもいかず・・・
右隣の人はどの駅だったか、目的の駅まで座っていた。
左隣の人は終点まで。

右隣の人が降りた!でも・・・
立っている人は何人もいたが誰も座ろうとはしなかった(そりゃあそうだろうなあ!)
乗って来た女性が「わ!ラッキー」という表情で座る。
(居眠りの彼女は駅では普通に寝ているから、そういう状況は誰も想像できないもんなあ・・・)
周囲の人は「かわいそうに。蜘蛛の巣にかかった獲物みたい」と思ったか思わなかったか・・・私だけ?

電車が動き出したとたんに!また始まる・・・
座ったばかりの女性は驚いたの何のって!(だろうなあ・・・)

最初こそ「迷惑千万!」という表情だったが、そのうち「呆れた」更に「・・・クスクス・・・」
そうなったら私は、とお〜〜っても我慢できない!
帽子を目深に被って笑ってしまった。
向こうも笑いが止まらない。
もちろん他の人も・・・


すると・・・左隣の女性の更に左隣の人が・・・静かに舟を漕ぎ出した・・・
可愛そうに両方から責められている・・・私は更に帽子を目深に被って、クックック・・・
それに気が付いた右隣の女性も・・・クククククっ・・・!

途中から車両は空いてきて、両隣の女性は移動できるようになったが、どちらも「動くに動けない」状態。
「私がいなくなったら、この人、もしかしたら倒れてしまうかも?」と思うのだろう。
きっと私でも逃げられないだろうなあ!
それくらい激しく漕ぎ回っているんだから・・・ハリケーンは、まだ終わらないようだ・・・

それにしても、あんな事ができるなんて!スポーツでもやってるんだろうか?(そんな雰囲気じゃあないけど・・・)
もの凄い筋力がなければ、あんな体制からの急!急上昇なんてできゃあせん!


30分過ぎた頃・・・この人、どこで降りるつもりなんだろう?・・・と、初めて思った。

更に2分ほどして終点のひとつ手前の駅に着いた。

突然!ハっ!と気が付いたように目が開いて(ボ〜っとしてるが)荷物を抱え、千鳥足で飛び降りた!

一瞬!みんな、呆気にとられたが・・・ドっ!と大笑い!
右隣だった女性は泣いて笑ってる!私も我慢できずに大笑い!

次の終点で降りてから私たち2人は少しの間、笑い転げていた。
私は35分間見ていたわけだが、一体いつからああしてハリケーンの中を漂流していたんだろう?

〜ああ〜!今日も最高に楽しかった〜!
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