大峯:女人結界門巡り 2006.09.30(土)〜10.01(日)
★バリ頭・1泊2日・ヌプリツアー二日目★
ヌプリ日記 もりりん日記 |
さあ〜!四時起床!何しろ、また稲村ケ岳の頂上付近まで行ってバリゴヤを目指すのだ!往復6〜7時間はかかるだろう。そして洞川へ下るには3時間はかかるだろう。急がないと・・ 昨夜、寝る前に「目覚ましかけよう」っていう私に、隊長・もりりんは「大丈夫やって〜!絶対に起きるって!みけさん起こしてあげるよ〜!」などと自信たっぷり、満面の笑みを返してきた。 「・・ホンマか〜?西穂高の山荘でもそういうとった気がするなあ」 ・・起きてみると・・さすがヌプリさんは狼平では最後まで寝ていたけど、今回は早い!朝食のキノコ雑炊を作っている!・・そして・・やっぱりなあ・・一人だけまだ布団から出てこないヤツがいる! 「ドカッ! ボカッ! ドスッ!!」 ・・と・・叩き起こし・・いや・・「メシだぞ!」って囁いたんだっけ?・・ そして気になるのは天気だ!窓を開けて眺めれば何とかもってる様子! 「雨が降るまでは行きましょう!」とリキを入れる! でも〜私がトイレに外に出た時、(外には新しいトイレがあるのだ)・・ん?何だ?これは?・・ 「ダメですよ〜もう降ってますって〜・・」 明るくなる6時まで待ってみようとか、少し行って様子をみようとか、色々と複雑な思いや意見が乱れ飛ぶ!でも・・みけは思ったのだ・・いいや全員が思っていたに違いない!・・もりりんがいるのだ!こんな小雨くらいですむはずがない!天気予報さえ下り坂だっていってたじゃん!北海道では日本全国、快晴予報での暴風雨?だったんだどー! 「私は行かない〜みんな行ってもエエけど、ここで6時間も待つのは嫌じゃ〜〜!雨が降らんでも途中から引き返してくれ〜!」 ・・と・・我が儘にも・・ハッキリ言って「帰ろうぜ!宣言」をした。 ここで、ネコ軍団・会長の仕事を紹介しよう。 ★疲れたら「歩かへん!」と動かなくなる ★腹がへったら食い物を要求する! ★雨が降ったら中止を宣言する!・・この三つだ。 そうこうするうち次第に雨脚は強まり・・小屋のオヤジさんまで「もう今日はやめた方がええよ〜」と言いに来てくれた。もう完全に道は絶たれた。ヌプリさん、7時に下山開始と決定。 |
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7:15 またカッパや・・こげぱんさん、かわいそうに新しいカッパが初仕事のようだ。サンカヨウさんも・・そうだったなあ〜被害者・二人目ってトコだな・・ 「まだ新しいね〜!そのうちスグに貫禄がつくよ!」と、もりりんだけは元気!いつも通りだ。 「いや〜いいですよ〜新しいままの方がいいです〜!」・・そうだよね〜私もそうだったんだけどね〜いつの間にか慣らされてしまうんだよ〜 「これで嫌になって逃げないでね!」・・これが肝心! |
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この帰り道、数え切れないほどのカエルがいた!どれも皆、でっかい腹をして、ウンセ・ウンセと、のたくっていた。何でこんなに稲村のカエルはでかいんだ?と思ったら・・くちからミミズが!それがまた・・ここのミミズはムチャクチャでかい!小さな蛇かと思うほど大きいんである! その、でかいミミズをたらふく食べるので・・デカクなるのも当然か。 |
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中には大慌てでピョンと飛んだはいいが・・急な坂に前から突っ込んで体操選手の大回転の如く・・三回転して着地した技術の高いカエルもいた。ほとんどがゴロゴロと転がるか、保護色に頼ってジっとしているか、だが、口からミミズが出ているのは、ちょっと怖い! ・・こげぱんさんが・・興味を持ったらしい・・「腹を見たい・・」 小枝を拾って、ツンツンしていたかと思ったら・・急に楽しそうにひっくり返し始めた! これはウケた!大騒ぎになって、ヤンヤのコールだ! まあ〜選ばれたカエルさんは迷惑千万!「ひええ〜・・何でオレが〜?」と思ったかどうかは知らないが、白い腹を何度も見られて慌てている。 ミミズは・・小さな蛇みたいなんで・・ちょっと遊ぶには気色悪いなあ〜・・ 稲村小屋からは、とにかく平坦な道が続くのである。だから、自由に思う存分、こうやって騒いで遊べるのだ。 |
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8:51 法力峠 ここは三叉路になっている。右へ行けば母公堂か登山口へと下りる。 左へ行けば観音峰を経て、観音峰登山口や、みたらい渓谷へも行くことができる。そっちへ出ればバスで洞川まで戻ってくる事になる。 時間も早いし、観音峰に出ても十分時間がある。でもさ〜雨で景色は見えないじゃん〜歩くだけなんて嫌じゃん〜・・ここでも会長権限?・・真っ直ぐ帰ろうよぉ〜!ネコは雨が苦手なんだよ〜! 優しい軍団は「はいはい。下りましょうね〜」 |
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そうこうしてると小屋のオッチャンが下りてきた・・ 「え?まだこんな所に?」 「カエルと遊んでて遅くなったんです〜!」・・不信集団に思われなかったかな? |
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10:02 三叉路。 左に行けば五代鍾乳洞前を通って登山口へ。ここは少し前まで崩れて通行止めになっていたが、今年(2006年)6月5日(こげぱんさんとの衝撃的な出会い)の奈良交通のイベントの時には開通していた。こちらの方が、なだらかであり、洞川のバス停には近くなる。 右に行けば母公堂(昨日の最初の女人結界門があった所)の横に出る。車を置いてある所を考えると断然こっちが近い! |
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ここから時間の記録がないので・・写し忘れた・・があ〜ん・・もりりんの日記ができたら、そっちで確認して追加します〜〜! |
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そして・・母公堂に到着した我々に、ヌプリさんは「ここで待っていて下さい。車をとってきます」 車を置いた大峯大橋までは2kmはあるぞ・・申し訳ないなあ・・と思いつつも 「ありがとうございます!」・・とカッパを脱いで身軽になる。 母公堂の中では朝のお勤めをしていた。私達は、さぞ騒がしかった事だろうなあ・・でも嫌な顔ひとつせず・・いつも槇を持ってこられるという信者さんが・・車でヌプリさんを追ってくれた!駐車場まで送ってくれるというのだ。 しかも!ヌプリさんが一人で行くのを分からなかったから申し訳ないとでもいうように 「もう行ったんか〜気が付かなんだ〜」と急いで・・ お勤めを終えた住職さん、おくさん方、当然の如く 「雨が降って寒かったでしょう。まあ〜暖まって下さい」 と・・コーヒーと、おいしいお煎餅を出してくださった。 実は今年の4月はじめ、ツアーで来たときにも雨が降り、遠くで雷が鳴り・・ここに同じように下りてきたら、同じように、コーヒーを出してくださったのだ。ツアーで大勢いたのに次々に出してくださった。また今日もお世話になる。何て有り難いんだろう! これだから大峯はやめられないんだあ!何度でも来たくなるんだ〜! |
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それだけじゃあないよ〜!ヌプリさんが戻ってきてから、中へ入れてくれて、仏像の説明もしてくださったんだよ〜!役行者の話や、行者の母の話など・・結界門の歴史など・・ このお堂は「母公堂(ははこうどう)」とも「母子堂(ははこどう)」とも、どちらでも呼ばれる。年代によって変わっているようだ。今は「おもこどう」などと呼ぶ人もある。 このお堂の磐余が記されてある和紙を頂いた。詳しく知りたい方はココをクリックして下さい |
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本当に素晴らしく気持ちの良い時間を過ごし、名残惜しいが帰路についた。 前回の狼平の時に満員で、あふれかえっていた洞川温泉センターに入って汗を流した。 追伸・・水曜に、吉野:金峯神社〜青根ケ峰〜四寸岩山〜百丁茶屋〜大天井ケ岳を巻いて〜五番関まで歩いた時、五番関から道路に下ってバスに乗り、この母公堂の前を通った。すると・・お堂は開いていて・・この時の方々が、バスを見て・・お堂の前で手を振って見送ってくださったのだ! いつでも変わりなく・・本当に変わりなく・・優しく暖かく・・感動したなあ〜・・ ありがと〜〜!また伺います! |
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