子ノ泊山と蛇崩山 (湯泉地温泉泊)

二日目:蛇崩山 2010.03.12.木

山岳ガイド
ヌプリさん
地図 朝、4:50起床し、持参したバナナとパンを食べる。
すぐ、こっこさんも起きて二人で朝湯。あ〜贅沢♪贅沢♪
身体を温めての出発はお腹にも良いのだ♪
5:57 宿を出てヌプリさんの待つ駐車場に向かう。

朝は冷え込むので、ニャアはホカホカカイロ6枚+ダウンスパッツ+スパッツ+カッパの下を身につけ、お腹をこわさないように細心の注意をする。

昨年秋から太腿の調子が良くないし(腹はいつもだが)今日は8時間の行程なので、いつもより余計に気を配る。
6:40






6:58
6:40くらいに上葛川集落の突き当たりまで(ここが今日のゴールになる)
こっこさんは朝食がまだだったので、車の中で食べる。
ニャアはその間に・・朝の・・うふっ♪
でも・・その道を下ってくるワケで・・下手なことはできないから・・石をどかし、穴を掘り・・丁寧に埋めてきた(笑!)

冷え込んでいるので、こっこさんもカッパを着込む。

7時前、スタート♪
さっき通り過ぎた橋が見える。
あれを渡っていく。

十津川村営のバス停もある

橋を渡る手前に数匹の犬が飼われている小屋があった。賑やかなお出迎えに困惑。
7:20
鹿や猪などの被害のためか、えらく厳重なネットをくぐり・・もうこんなに登ったんや〜と・・喜んでいると・・前方になにやら黒く丸い物体が・・一瞬・・熊かと思うほど真っ黒で丸い・・
「ヌプリさんっ★あれなんですかっ?」
「・・ああ、かもしかですね!」
なんと、かもしかが防護ネットの中に入っていて出られなくなっている。
「あんた、入ったとこから出ぇや〜」

7:35 ・・雪や・・スタートから雪が残ってはいたものの・・ちゃんとした雪山になってしまった。やっぱり溶けへんかったなあ・・どうか凍っていませんように・・凍っていたら蛇崩山ピストンになってしまう。

こっこさんは「雪や♪雪や♪」と喜んでいたが「知らんで〜そのうち・・」である。

ふと見ると・・「溶けてますって!」と言ってたヌプリさんのザックに・・
「ピッケル持ってるじゃないッスかあ!」
「(笑!)・・いや・・まんいちと・・」
7:58 稜線に出ると、やっと太陽とご対面。

ここまで日の出の反対側だったので、山向こうからの日の出が当たらなかったのだ。
やっぱり太陽の光は暖かいなあ〜♪
雪は凍っていないが、細いトラバースなどは足幅の半分もなく、雪でジュルジュして滑りやすく・・実に歩きにくい。
調子の悪い太腿が心配で、負担をかけないように足運びや体重のかけ方に注意しながら進む。
9:24 分岐点。

右へ行けば蛇崩山。
左に行けば笠捨山。


少し休憩後、蛇崩山を目指す。
9:58
30分ほどで
蛇崩山山頂(1172m)だ。
名前のイメージとは裏腹に、広くて明るい場所だった。
風もなくて暖かだった。

更に少し先に東峰があるのだが、今日は長丁場なのとの調子が悪いのとで、勝手に「行かなくてもいいよ〜」でも、これが正解だった。
10:34

あまりゆっくりはしていられない。
なにしろ笠捨山(1352m)附近の積雪状況が分からないのだ。
凍っていたら時間がかかる。

引き返して、さっきまでいた蛇崩山を眺める。

「さあ、笠捨に行きましょうか」
「私、行けるかなあ?心配やわ〜」
「なにいうてんのん。行かな!」
「笠捨からの下りは、ここまでと比べてどうですか?」
「平坦ですよ。だらだらと続きますよ」
「だったら行く〜今までのコースを下りたくないです」
「あんた、嫌いやもんなあ」

この時、こっこさんが自信たっぷりに言うので「凄い奴っちゃなあ・・」と思っていたら、すでにバテていて、更に「下りは他の道にしたい」と思っていたそうだ。お互い様だった♪

笠捨山までの急登を考え、ドーピングのバナナを食べる。
なんと台湾バナナだ!
珍しくが「ちょうだい!」と、真っ先につまむ。バテてたんだなあ・・

11:43 急登では足が上がらなくなることも。オシリを押し上げてあげる。
もともと滑りやすいのが雪で湿って、ますます大変。

ババ二人を抱えたヌプリさん、なだめつ、すかしつ・・

「もうソコが笠捨ですよ!」
「え?うち、こんな所・・覚えてないですよぉ〜」
「え?来たんじゃないんですか?間違いなくソコが頂上ですよ」
「でも・・本当に見たことないですよぉ」

それもそのはず・・私が縦走したときはもう少し先に出た事が後で判明した。

ここには風よけの土手もあるので、昼食をとることに。
「わあ〜い!腹ぺこですよ!」
「・・・この山はウチの来る山とちゃうわ・・・」
「いやいや!ドーピングしなかったからやで〜ニャアはドーピングしっぱなしやったから大丈夫なんやで〜」
「ドーピング疑惑どころかし放題ですからねえ」

まずはが持ってきた徳之島産の「たんかん」を分けて食べる。
バテた時の果汁タップリの柑橘類は即効薬である。
更に食後に「アミノバイタル」を飲んで復活♪
12:20 30分ほど休憩したかなあ?
晴れわたっていた空が一面曇ってしまった。

いよいよ笠捨山へ。・・すぐソコである。

あ!この標識は覚えてますぞ!

12:22
懐かしいなあ〜♪

一年ちょっとぶり♪

地蔵岳はすぐ近くだ。行きたいなあ〜。
12:28 さてさて・・下りに入る。
途中までは地蔵岳へのコースを下っていく。
ここは雪がなくても滑りやすく急なので、それほど大変とは思わなかったが、筋力の必要な下りだ。
筋肉の使い方を考えながらダメージを負わないように下る。
転びながらも上手に遣り過ぎし、もう復活したようだ。
12:48 激下りもここでおしまい。
12:52
葛川辻

ここから奥駈道から離れ、スタートの上葛川へと下っていく。。

この辺りを歩いているときが一番暗かった。雪そばえもあり、先を急ぐ。

13:54
ドーピングは素晴らしい効果をあげ、どんどん調子が出てくる♪


地蔵岳へと続く、奥駈道の他のコース。
なんと「郵便道」と書かれてある・・え?誰か上に住んでたの?
それとも山越えして向こう側へ??
14:11
どうやって・・こんなにめり込んだんだろう?

ねえ・・何があったの?

この頃になると明るさを取り戻し、少し余裕が出てくる。
14:27 でも・・ここらはずっと・・朽ちそうな木の橋が連続し、苔むしていて濡れているので実に危なっかしい。

写真は小川向こうに続く木のハシゴ橋。
14:51 そして、滝も多い。
一週間ほど天気も悪かったからか、どれも豪快に轟音と共に流れている。

写真は、数本の滝が集まっている雰囲気の良い場所。
陽射しを取り戻したので、まったり休憩。

今日は帰りの道路の一部で14時から16時まで通行止めなので、急いで帰っても意味がないのだ。
15:00
このコースには「郵便道」の名にふさわしく、石垣が多く残っている。

ここが一番高さがある石垣。下が見えないのだ。




ここから10分ほど行った所にも高さのある石垣があったが、そこは石垣の台になっている岩が何とも恐ろしく迫力があった






蛇行して流れ落ちていく滝

15:27
15:37 ミツバチの巣が現れ、民家が近いことを思う。
15:38 すごく滑り安い岩が続き、肩が凝るようなコースだった。

歩くときは気を配っていたのに、滝の側で休憩した後、
うっかり岩に乗ってしまい、少し滑ってしまった。

ゴールまで気を抜いちゃダメダメ★
15:43 ゴール♪

明るくなってからペースを落としたので、少し時間がかかってしまったが、
ちょうど良い時間に下りてきた。

残っていた、おむすびやらタンカンやらを腹に収め、さあ、温泉へ。
途中にある「夢の湯」で汗を流し、大和八木には思ったより早く着いた。

さん、さん、二日間、ありがとうぅ〜〜♪

とっても良い山行だった♪
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