稲 村 ケ 岳  2005.06.09.木

〜登山口〜法力峠〜山上ケ辻〜稲村ケ岳〜往復〜登山口〜洞川温泉(ツアー)

去年の6月17日(木)に、痛みで脂汗をかきながら出かけた、奈良・天川村・洞川。
その時に観光案内所でもらった周辺地図・・・何とかできるだけ塗りつぶしてみたい・・・と思った。
でも、この山は登山になる。アカン!諦めよう・・・と思いつつ諦めきれずに、カタクリの花を見に行った時の山女さんに聞いた。
「ああ、大丈夫、大丈夫。あそこは初心の山や」
でもそのあと、藪の中を突っ切られて・・・この超人的な人の「大丈夫」は、私にとってアテにならない、と判断。
いったんは諦めた。
が。なかなかフンギリのつかない私は4月28日に参加した四寸岩山で一緒に歩いてくださった方にも聞いてみた。
「ああ、女性もたくさん登るよ。歩きやすいし大丈夫。ここを歩けたら行けるよ」
「でもこのあいだ学生が道に迷って救助されたでしょう。迷いやすいんですか?」
「あれは慣れた人しか登らない所から登ったから。何であんなとこから登ったのか不思議や。
あんた大丈夫やから行っておいで。ただ長いよ。距離があるからね。
でもアンタこれを歩き通したんやから大丈夫や。これより楽やで〜最後だけ急やけどな」
詳しく様子を教えて頂いて何となく「大丈夫かも〜?」という気になったきた。


月初めに送られてくるツアーのパンフレットには「登山中級A10km6時間半」とあったが、思い切って申し込んだ。
気の小さい私の事だから、それ以後も
「ど〜しよ〜キャンセルするなら今のうち・・・10kmで6時間半って事は相当な急道かも・・・」
などと思いながら当日を迎えた。
台風がどうのといいながら晴れの予報。近畿はどこも晴れの予報に「ファイト!みけ、大丈夫!大丈夫!」と自分に暗示をかける。

バスは温泉街を少し過ぎた所で止まった
そこから車道を歩いて嫁御茶屋?や蟷螂窟を通り過ぎて行く。
去年の11月13日(土)に女人結界門を見に来て以来だ。
蟷螂窟のおばあさんは今日も元気で守っているんだろうか?寄ってみたいがツアーなので行けない。
名水ごろごろ水を過ぎ、最初の稲村ケ岳登山口に。でもここは今工事中のため(右の写真)通り過ぎて母公堂(役行者の母様が奉られてある)のすぐ手前の登山道から登る。10:58
見た目は、かなり急に見えるが、
そうでもなく
感触の良い山道が続く。
「登山中級」に申し込むだけあって
皆さん慣れたもの。
いつも参加する無料のイベント
みたいに休む人もいない。

ひたすら最初の休憩場所
法力峠を目指す。
今までの天川・洞川周辺の
山道と同じだ。
バスを降りた所が標高約900m。
法力峠が1217mなので300m差。
予定は1時間

更に山上ケ辻・稲村小屋が
1545mなので300m差。
予定は1時間10分、

山頂が1726mなので200m差。
予定は1時間。
着きました!法力峠!
憧れていた法力峠!
1217m(11:50)


ん?ここから稲村ケ岳まで3.7km、
登山口まで2.9km・・・?
え〜?「登山中級A10km」じゃあなかったんかあ?片道6.6km?登山口〜頂上まで?じゃあ10kmどころか最低13kmじゃん。洞川温泉へは登山口から30〜40分はかかるから2kmか?さっきのもあわせて16kmくらい?と動揺するが、ここまで来たら「まあいいや。アカン思ったら途中で待ってりゃいいや」と開き直る。
10分くらい休んだかな?出発〜!
このくらいの坂がずっと続く。
この写真は12:43

昼食予定の山上ケ辻:稲村小屋までの間には崖崩れや壊れた橋があった。
少し歩きにくい場所もあったが気持ちよく歩いた。
観音峰への標識があった。
同行の澤熊さんに聞くと
同じような道で
迷う事はないらしい。
希望が出る!



着きました!13:03。
ここで雲の中に入ってしまった!雨も降るし〜カッパを着なきゃあ・・・

おお!山上ケ岳への表示も!進行方向左です。女人禁制ですが憧れますネ


開いているハズだったが閉まっていた。
ジュースは500mlで500円だそうだ。
トイレあり。でも、ここが閉まっているため、手前にあるトイレも閉まっている。この小屋の裏にある一つのみ。
この右の道(つまり真っ直ぐ)を行けば稲村ケ岳。


13:20。おむすびも食べ、トイレ待ちしながらパチリ。他のはピンボケ・・・
出発は13:30。

ここで何と二手に別れる事になりました。先へは行かず、ここで引き返すグループが出ました。私は、とにかく行ける所まで行こう、でないと後悔すると思いました。



13:54
右が大日山。今日はコース外です。
雲さえなければ、ここからでも
見晴らしはいいでしょう〜。残念!


この先は稲村ケ岳の唯一の難関。
鎖場です。
距離は3mほどと聞きました。
登りは鎖を使わなくても足場だけ注意して登れば大丈夫です。
頂上は本当に目の前です!


        ↓

しんがりを努める同行の方に
その旨を言うと

「じゃあ、どうされます?
引き返す方達は、もう下り始めて
さっきの小屋には誰もいませんよ」

「いいですよ〜。
小屋の所まで戻って
待ってますから」
でも・・・私は、せっかくここまで来たのにリタイアしました。
少し登りかけてみて「大丈夫」と思ったのですが「下りは?」と思った時、絶対に鎖を持たないといけないだろうと判断。そうなると右肩に自信がありません。

さっきから「キャ〜!」という悲鳴?が何度も聞こえていたせいもあります。みんな山に慣れた人ばかりなのに・・・という恐怖が沸き上がってきちゃいました。

あと重要な事・・・どんなに頑張っても今日は景色は全く見えない!達成感も素晴らしい重要な事だけど、ご褒美がない・・・
何も雨で滑りやすくなった岩を登らんでも・・・みなさんが行こうと誘ってくださる中を引き返しました。
さっきまで、ついて歩くのが
精一杯だったので
写真はほとんど撮れなかったが
こうなると自由に撮れる



惜しいことに・・・
岩場を写すのを・・・
忘れてるウ〜!
何しとんじゃ〜!
頼むで〜私〜


岩まで行く間に結構急な坂を登っていましたから、ゆっくりと降りてから写真にとりかかりました。
さてさて・・・一人になると静寂に覆われます。シトシトと降り注ぐ雨?霧?雲?の音と風の音、そして小鳥のさえずり・・・
14:24

こういう道をゆっくりと・・・
のんびりと・・・
深呼吸しながら・・・

はあああ・・・
生き返るなあ!
こんなのんびりした歩き方は
滅多にできません。

こんなに落ち着いて歩けるのも
前にも後ろにも大勢いる事が
分かっているからできるんですよね〜。

そういえば熊騒動までは
いつも一人で歩いてたなあ・・・
でも完全に一人の時だと
どうしても不安感がありますから
こういう形って最高かも?



14:40



他の写真のスライドもあります。見てください


14:50
さてさて稲村小屋に着きました


ドウダンツツジです。
な〜んて写真を写したら、もう先頭が帰って来ました!そのまま下山します。温泉が待っているんです。一本道なので迷う心配がないからできる事です。14:53

崖崩れが何カ所もあります。
最初のうちは先頭の方達について降りていましたが、早いんです!
ストトコストトコ・・・・何で急ぐの?
せっかく来たのに・・・

私は、気にせずのんびりと歩く事にしました。さっきのように自然の音を楽しみながら後ろのグループが追いついてきたら一緒に行こうと決めました。
時々岩の上に腰を下ろして・・・

う〜ん!最高!
15:47
法力峠

注意するところは最初に休憩した法力峠のみです。帰りは左に行くと観音峰に出てしまいます。
右の「登山口・母公堂」を目指します。

ここまで出るのに、かなり時間がかかりました。行けども行けども・・・絶対に10kmなんて事はなあ〜い!歩きっぱなしなんだもん!

ここで後ろのグループに追いつかれましたが、数人です。どうやら私のリタイアした崖で差がついたようです。
安心して、のんびり歩きます。

16:19

ここも分かれ道ですが、今、左は工事中の看板がありますし、どっちに行っても合流しますからかまいません。
降りてきました。母公堂横です。
16:27
はたと・・・洞川温泉まで・・・
40分くらいか?
バスは18時発・・・
わあ〜ん!急がんと
ゆっくり入られへんやんかあ!
さっきの分かれ道を左に行くと
ここに出るんです。
ここには登山する時、記名して
入れておくための箱があります。
16:33  ヤマボウシ? 16:50 本当は深紫なんです!

着きました!洞川温泉!17:00でした!あと一時間ゆっくり入れます。

バスの中に置いておいた着替えを持って飛んでいきます!
実は途中から自分の汗のニオイに閉口してたんです〜。
いったい何のニオイなんだ〜?と思うくらいクサかったんです!

身体を洗って湯船に入った時は自然に「はああ〜・・・極楽!極楽!」と・・・

露天風呂に入ってゆっくりし、30分ほどで出ました。
トイレや、荷物の整理も、ゆっくりと時間をかけたかったからです。

途中リタイアしたけど、とっても満足の1日でした!
これで、あの岩までは迷うことなく安心して行く事ができますから、参加自由のフリー・ハイクの時でも気軽に参加できます。

お土産は・・・たんぽぽと梅のジュース&ごろごろ水


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