前鬼の里に泊まる  2008.05.24土〜25日

mityannさん、こっこさん、こげぱんさんと。

予定では・・初日は裏行場。翌日は太古の辻〜ブラブラ〜前鬼(往復)

私がこの前鬼の里に興味を持ったのは何時の頃か分からないけれど、
2005年10月16日(日)クラブツーリズムの熊野古道でお馴染み、澤熊講師が企画されたツアーで初めて訪れることができた。

山深い一軒だけの里。閉じられた空間。止まった時間・・
1300年間守られ続けてきた宿坊・・

いつかは泊まってみたい。
できるなら裏行場を見てみたい。
ここから釈迦ヶ岳への道を歩いてみたい・・

「いつか」が「一刻も早く」に変わったのは昨年暮れの白内障の手術。
行けるときに行かないと絶対に行けない!身体が古くなっていくから早く!

・・と・・いうことで・・頼みの綱はヌプリさん★
そして・・軍団名簿に勝手に加えられているmityannさん、こっこさん、こげぱんさんに召集令状が届く・・魔神夫婦は忙しいので今回はパスとの事・・逃げられたか?


一週間前の天気予報では曇り予報だったが・・低気圧は次第に雨雲を巻き込みながら北上・・こら・・アカンわ・・この時期やったら・・やっぱし雷予報も出てる・・
予報の経緯から、裏行場はムリと判断、ヌプリさんから集合時間を2時間半遅らせるとのメールが届く。

覚悟を決めて出発!

地下鉄の電車の中で・・隣に座ってウトウトしていた女性が突然ハネ起き、
「ここ、どこですか?!駅は?」
「・・あの・・中津ですけど・・」
「ああ・・よかった・・私、白内障が進んで駅の字が見えないんです。糖尿で手術もできないそうで・・」
・・と・・身につまされる身の上話を伺い・・梅田に着いた。

10:30 
大阪中央郵便局前にて集合。
mityannさん&こっこさんと、こげぱんさん、初対面。だが不思議と違和感もなく、話が弾む?・・もしかして・・年配組みが勝手にしゃべってただけかも?という一抹の不安はあるが・・同じ趣味同士って、ええなあ!

朝から雨じゃとTVが言うとったのに明るい曇り空の中を一路、前鬼の里へ・・!・・逆に・・早く行ったら歩けるんじゃあないのか?・・と・・誰もが心で思いながら・・進む・・進む・・
13:05
不動七重の滝。
すでに雨がパラついてる・・パラつくぐらいだ・・予報と違うやん・・

霧雨に浮かぶ滝は神秘的で感動的!
車はここまで。遅い昼食と身支度を整えて、いざ!

13:40
行ってきます!車ちゃん、どこにも行かないでね。
林道を上るだけなのだが、雨で洗われている樹々の美しいこと!

2005年の澤熊ツアーでの様子が少しずつ思い出される。懐かしい!

14:00?10?
写真がないので正確には分からないが、それくらいに前鬼の里・小仲坊に着く。

五鬼助さんが、あの日のままに出迎えて下さる。

今日は東京からの30人の団体があるので、宿坊ではなく、五鬼助さんの本宅に泊めて頂けることに!築後500年の本宅だ!すごいっ♪

靴をぬいでいると、五鬼助さん、ヌプリさんに
「あなたは以前に来て下さった方では・・?」
「はい。二度ほどお世話になりました」
「一度来て下さった方が、誰かを誘って下さるのは嬉しいです」
・・ニャアも負けてはいない?・・
「私達、二人(こっこさん)も、以前に、クラブツーリズムの澤熊さんのツアーでお話しを伺いに来ました」
「ああ!澤熊さんの!そうですか」
「その時、一度泊まってみたいと思いまして」

今日は奥様のお顔も拝見できた!嬉しいなっと!
14:27
傘をさしていたし、あまり降っていなかったので、あまり濡れていないけど・・
ご覧のような状態に・・悲・・

時間が余っているので、他の宿坊跡など見学に・・
行者堂。前回の時は開けて下さっていた。
後で、お願いして中を見せて頂く。カギを開けたまま仕事に戻られるので中も拝見する。
護摩堂なのだが役行者・前鬼・後鬼が祀られてある。中にも入らせて頂いた・・前回はなかった鹿の敷物が二つある・・

この中も本来は女人禁制だったそうだ。
「え〜!すみません、入ってしまいましたっ!」
「ああ、いいんですよ。今は逆で女性しか入れませんから。男はボクだけが入れるんです」
気さくな楽しい方だった!

そして・・当然・・開いた行者堂の写真を撮ったのだが・・全部・・消えてる・・中に入ってからは写していないのだが・・外からのも、中が見えるものも・・全部きれいさっぱり・・なくなってる・・なぁ〜ぜぇ〜?


ここが宿坊

公衆電話。
携帯が通じないので必需品!
14:38 小仲坊を少し上がった所。
この辺りに残り4件の宿坊があった。(2005年の日記参照の事。今回は省く)

森本坊(五鬼継住居跡)のみ、小仲坊(五鬼助さんち)の反対側にある。
五鬼熊・行者坊跡

・・と・・まあ・・こんな風に並んでいて・・一段高い場所にも石垣が続いていて・・
こげぱんさん「行ってみましょう!」の掛け声に、ぞろぞろと・・

するとぉ〜・・
ギンリョウソウの大群生!
かつての賑わいを現すような・・大群生!
所狭しと咲いていて「あんた!踏んどるがな!」と・・
でも・・踏まずに歩けるか?

大興奮し、大撮影会!
今年は出会えないかも知れないと思っていただけに嬉しくて!

しばらく騒ぐが・・mityannさん「あれ?これ何やろ?」
ヌプリさん、いとも簡単に「ああ・・ヒルですね。やっぱりいましたか」


な・・なんですとぉぉぉ!!・・だったら・・いない時期を選んだのにぃぃぃ・・・

「いや・・もしかしたら、とは思ったんですがね・・なに、血を吸われるだけですから。山ダニだと大変ですが、ヒルなら吸うだけ吸って腹一杯になったらコロンと離れますから」
・・そういう問題なのか?・・笑!

こっこさんはヒルもだが、蚊が気になるようで・・蚊に大騒ぎしている・・
ふと・・首の下の方に・・チクっと・・あれ?痒いや・・蚊に刺されたかな?・・
ん???・・何だか・・柔らかい・・げげげげげっ★・・ヒ・・ヒルだぁぁぁ★

体温を感じたら・・上から降ってくるのだぁ!・・落ちてからは・・足もとから!

もうそこからは一目散に・・五鬼助さんちへ・・
食事はここで。自分でお膳をいただきに行く。おひつと汁鍋・お茶も持ってくる、セルフなので注意。
写真は、こっこさん(無断掲載)

それまで傾いていた、釈迦ヶ岳頂上のお釈迦様が、昨年修理され、きちんと真っ直ぐになった時の開眼供養の時の垂れ幕?もあった。

庭を散策する、こげぱんさん
木の下には行かないようにしているようだ・・

そうこうしていると・・前鬼への道すがら出会った二人の女性が着いた。

私達と同じ部屋に泊まるようだ・・残念・・

玄関先でなにやらバサバサ音を立てていると思ったら・・
途中で休憩したらヒルに襲われたそうで、ザックの中まで入っていたという。


どこまで行くのか聞かれたので
「いやまあ・・この辺りをウロウロするだけ。どこまで行くんですか?」
「弥山まで。弥山小屋に泊まって洞川に降りるんです。道はどうなんですかねえ?」

どうやら初めてのようだ。私達は知らないので、ヌプリさんに振る・・
雨も降るし、朝5時には出た方が良い・・と聞こえた・・


ヌプリさんが席を外したときに
「いいねえ。こうい所にまで連れてきてくれる人がいて」
「はい。・・あ・・でもプロのガイドさんですよ。私達の足をよく知ってくれているので、安心しておまかせできるんです。」
・・あとで・・ヌプリさんに「ジャンダルムへ連れてって!」と交渉していた。


その後、オフロも湧かして頂いて・・さっぱり爽やか!・・の・・はずが・・
他の着替えは持ってきたのに・・ぱんつを忘れたっ★・・一番ほしいのにぃっ★
・・おもらししてなくて良かった・・不幸中の幸い?・・

そのうち東京の団体が、弥山から下ってきた。一人、転んで頭をケガして病院へ行くようだ。

食事は味が濃いめだが、思った以上におかずもあり、大変美味しくいただいた。お米が旨かった!オカワリして食べた。こげぱんさんの「みそ汁4杯」には驚いた。

食事中、ヌプリさんが・・
「こげぱんさん、雨女ですか?」(前回、稲村で二日目が雨だった)
「え〜?そんなことはないですけどぉ〜」
・・確か、ヌプリさん、一時期・・雷とお友達だったんじゃあ?・・先手必勝だな・・

こげぱんさんとヌプリさん+魔神夫婦の出会いも稲村で二日目は雨・・
加えていえば・・mityannさんと私の出会いが奈良・国見山・・雨・・
次の出会いが・・奈良・洞川・・観音峰〜法力峠・・雨+雷・・
大峯は出会いの時は雨を降らせるのか?・・これでも一緒に登るか?と・・笑!

魔神は試練を乗り越え、最近では割と降らない。
誕生日などは大雨になるが・・山では降らなくなった。


そんなこんなで夜は更けていくのであった・・

ケガした人が戻ってきたのは10:30は過ぎていたか・・暫く大きな声で話していたが、やっと宿坊の方へ引き上げていってくれた。何事もなかったようで良かった良かった・・静かになって良かった良かった・・


二日目に続く・・
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